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痔瘻(あな痔)は、直腸の内側から肛門の外に瘻管という管が出来てしまう病気です。

痔瘻(あな痔)とはどんな病気なのか

「痔瘻」は(あな痔)ともいい、肛門部周辺に膿が溜まり排出される管ができる病気です。

肛門の内側に肛門陰窩(こうもんいんか)という歯状線の内側にあるくぼみから細菌が入り込み、炎症して肛門腺が化膿します。
その炎症が肛門周囲に広がって膿がたまることから始まります。これが、膿瘍になり肛門周囲膿瘍と呼ばれます。この肛門周囲膿瘍が自然に破れるか、外に膿の出口が形成されることで痔瘻となります。

そのまま治る場合もありますが、約50%の方は膿の管(瘻管)が残った状態となり、肛門周囲膿瘍から痔瘻が再発することもあります。
原因としては、ストレスやアルコールの摂取などの疲労からも痔瘻になります。下痢が原因で、細菌が肛門陰窩に入り込みやすくなることから男性に多いと考えられています。

痔核(いぼ痔)

痔瘻の分類による特徴と症状

肛門周囲膿瘍の場合多くは、38〜39℃の発熱と激しい痛みに加え腫れがみられます。
痔瘻は、膿が出ますので下着が汚れることで痔瘻だと気づきます。
膿の排出が落ち着くと、出口がふさがります。その後再び膿がたまると肛門周囲膿瘍と同様の症状になります。
また、膿が排出されるという繰り返しになります。

・38〜39℃の発熱
・激しい痛み
・膿の排出

痔核(いぼ痔)

痔瘻の分類

痔瘻は、瘻管という膿の通り道である管が出来ます。その瘻管の伸びていく方向や通る箇所によって分類され治療方法も異なります。

痔瘻

分類
名称 特徴 手術法
単純
痔瘻
低位筋間痔瘻 痔核(いぼ痔) 内括約筋と外括約筋との間を下に伸びるタイプ。
痔瘻の約6割を占めます。
●瘻管が後方にある場合は「切開開放術」
●瘻管が前方や側方にある場合は「括約筋温存手術」あるいは「シートン法」
複雑
痔瘻
高位筋間痔瘻 痔核(いぼ痔) 内括約筋と外括約筋との間を上に伸びるタイプ。
二次口がないため排膿されません。
痔瘻の1割弱にみられます。
●括約筋温存手術
坐骨直腸窩痔瘻 痔核(いぼ痔) 外括約筋を越えて肛門挙筋の下のほうまで伸びるタイプ。
肛門の後方を複雑に走行します。
痔瘻の約3割を占めます。
●肛門保護手術
骨盤直腸窩痔瘻 痔核(いぼ痔) 肛門拳筋の上に伸びる。直腸狭窄を起こしやすい。ごくまれにみられる。
最も複雑な痔瘻で治療が大変困難となります。
手術をして人工肛門になる場合もあります。
    

痔核の治療・手術方法について

痔瘻の術式は、大きく分けて3つあります。
切開開放術、括約筋温存術(くりぬき法)、およびシートン法(ゴム輪法)がそれです。
単純で浅い痔瘻(I型痔瘻・浅いII型痔瘻)では切開開放術を採用します。
複雑な痔瘻や深い痔瘻(深いII型痔瘻・III型痔瘻・IV型痔瘻)では、シートン法や括約筋温存術が用いられることが多いです。
痔瘻の状態に応じた術式を選択するのが一般的です。

手術の種類 特徴 問題点
切開開放術 もっとも再発率が低い(2%くらい)
浅い単純痔瘻によく用いられる。
短期入院手術にも対応できる。
複雑痔瘻にこの方法を行うと、変形が起こる恐れがある。
括約筋温存術 複雑痔瘻に用いられることが多い。
うまく決まれば、もっとも変形の起こる可能性が低い。
再発率が高い(10~20%という報告が多い)
術後の排便コントロールを慎重に行う必要があるので、通常一週間程度の入院が必要となる。
シートン法 複雑痔瘻に用いられることが多い。
再発率が低く(3%くらい)、変形を起こすリスクが低い。
短期入院手術にも対応できる。
ゴム輪が外れて治るまでに時間がかかることがある。
しばらくゴム輪をつけておくので、気にする人もいる。

日帰り手術について

単純痔瘻では、日帰り手術が可能になりますが、複雑な痔瘻である坐骨直腸窩痔瘻や骨盤直腸窩痔瘻では入院加療が必要になります。

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