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胆石症は、日帰り手術で治療可能な病気です。

胆石(胆石症)とはどんな病気なのか

胆石とは、肝臓から出される胆汁の成分が胆のう等の中で固まってたまる病気です。
一緒に胆嚢(胆のう)炎を併発することがほとんどで、胆石の前に胆のう炎と診断された場合は、胆石があると疑ってもいいでしょう。
固まった胆汁が結石のように見えるために「胆石」と呼ばれています。
胆石は紀元前1500~1600年頃のミイラからも発見されており、昔からある病気であることがわかります。
胆石(胆石症)の発生頻度は高く、日本人の10人に1人が胆石を持っていると見られています。

胆石症
胆石症

胆石ができる要因として、次に上げるものが主な原因とされていますが、他にも色々な要因が重なり合って胆石ができることもあります。
・胆汁成分のバランスが崩れて、溶けきれなくなりこれが沈殿する。
・沈殿した胆汁成分が核となり、周囲に雪だるま上に集まって次第に大きくなる。→胆石
・胆のうが伸縮しにくくなるので、胆石がいつまでも胆のう内にとどまり次第に大きくなる。

胆石(胆石症)の症状について

胆石(胆石症)の初期症状として、背中に違和感を覚えることがあります。
脂っこいものを食べた数時間後に、お腹の右上辺りや、みぞおちの辺りに不快感を覚えたり軽い痛みが出ます。
痛みも気になるほどではなく、しばらくすると楽になります。
発熱を伴う場合は胆嚢炎や胆管炎の場合もあり、注意が必要です。
胆石(胆石症)で恐ろしいのが疝痛(せんつう)と呼ばれる痛みです。
この疝痛発作が出て病院に運ばれて、初めて自分が胆石(胆石症)だとわかる場合もあります。
この発作が出る前に、合併症として胆のう炎を起こしている事が多く、胆石より先に胆のう炎で受診される人も多いです。

この疝痛発作は心臓発作や狭心症と間違われる場合が多く、循環器科を受診してしまうと、胆石の発見が遅れてなんども疝痛発作に見舞われてしまうことになりかねません。

一方、胆石なのにもかかわらず一切症状がでない人もいます。
こういう場合は無症状胆石と呼ばれます。
症状が出ない場合は経過を観察しますが、だからといって放っておいていいわけではありません。
今出ていなくても、いつ胆石(胆石症)の症状が出るかもしれません。
・結石が胆管などに詰まって起こる痛み(背中と胸に激痛)→疝痛発作
・全く痛みがない→無症状胆石
・鈍痛や違和感だけのもあります。

胆石(胆石症)の症状について

胆石(胆石症)の検査

胆石(胆石症)で手術を受けた患者様の胆嚢(胆のう)を調べると、なんと50人に1人は胆嚢ガンが見つかるとの報告があります。
(胆のうは厚さが約2mmほどの薄い袋なので、胆のうガンができるとすぐに浸潤して転移を起こす恐れがあります。

サンレント・ストーンも含め、胆石は超音波検査(エコー検査)で発見することができます。
40歳以上で胆石(胆石症)と診断されたら、直ちに治療を受けておくことをおススメします。
検査で悪性であると確認された場合は、取り除く必要があります。

胆石(胆石症)の検査
    

胆石(胆石症)の治療・手術方法

胆石(胆石症)と診断されたら治療が必要です。治療方法は、大きく分けて3つ。
・解けるタイプの胆石に対し、お薬で治療する治療方法→保存的治療(お薬での治療)
・尿路結石に非常によい治療方法→保存的治療(衝撃波による治療)
・胆のうを取り除く手術→手術治療
胆石(胆石症)の保存的治療(お薬での治療)
溶けるタイプの胆石を薬で治療する方法です。

この方法ならば胆のうは残りますが、治療に長期間かかり、胆石の再発のおそれもあるのが欠点です。
治療期間には幅があり、数年かかる場合もあります。効果がでる確率も高くありません。

切らなくて済む、入院の必要がないというメリットがありますが、胆石の種類によっては効果がないものもあります。
飲んでみて効果がないようであれば、胆のう摘出手術が必要です。

胆石(胆石症)の保存的治療(お薬での治療)

溶けるタイプの胆石を薬で治療する方法です。
この方法ならば胆のうは残りますが、治療に長期間かかり、胆石の再発のおそれもあるのが欠点です。
治療期間には幅があり、数年かかる場合もあります。効果がでる確率も高くありません。

切らなくて済む、入院の必要がないというメリットがありますが、胆石の種類によっては効果がないものもあります。
飲んでみて効果がないようであれば、胆のう摘出手術が必要です。

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胆石(胆石症)の保存的治療(衝撃波による治療)

衝撃波によって胆石を細かく砕いてしまう方法ですが、症状の条件が限定されています。
胆嚢炎を起こしている場合などは、胆嚢が炎症を起こして肥大し、胆嚢壁が薄くなっているので衝撃波に耐えられません。
胆石の場合、胆嚢がすでにうまく機能していないこともあります。
体外式衝撃波破砕療法を行う場合は結果として胆嚢(胆のう)が体に残りますので、きちんと機能しているかどうかも問題になります。
治療時間も短く、小さい胆石なら一度で消失する場合もあります。
しかし、再発や胆のう炎・すい臓炎をひきおこすこともあります。

胆石(胆石症)の手術治療

胆石(胆石症)の手術は、胆のうを取り除く手術になり、内視鏡を使う腹腔鏡下手術と開腹手術とに分かれます。
腹腔鏡下胆嚢摘出術は、現在最も一般的な胆石(胆石症)の手術方法です。
おなかに3mmから10mmの穴を開け、そこから手術器具、内視鏡を挿入し手術を行います。
炎症のない胆嚢(胆のう)の切除は、短時間で終わります。
この手術方法は傷が小さく、術後の痛みが軽い、早期退院ができるというメリットがあります。

結石が大きい場合や、胆嚢(胆のう)の炎症や癒着がひどい場合には、腹腔鏡を使わずに開腹手術となります。
切開する傷は15~20センチ前後で、腹腔鏡に比べると快復は遅くなります。
以前はこの方法が主流でしたが、現在では先に腹腔鏡を用いて、癒着がひどい場合などに、途中から開腹手術に切り替える方法をとっています。
術後は1週間~2週間で退院となります。

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胆石(胆石症)の手術後

手術直後の痛みは、時間とともに薄らいできます。手術後2~3時間で痛みは安定し帰宅できます。
手術後、数日間は内服液や座薬で痛みを和らげます。
手術の傷は、溶ける糸で縫う事が多く、その場合抜糸も必要ありません。
糸がとけてしまう半年後には傷の周辺もやわらかくなります。
手術の翌日からシャワーを浴びることができます。入浴も手術日から3日目くらいから可能になります。
お仕事は、手術後2~3日は休養が必要になります。
痛みがなければ家事、デスクワークは可能です。
ウォーキングや自転車は手術後2~3週間をすぎてからにしましょう。
きわめて稀に胆石(胆石症)が再発することがあります。
手術前と同じような症状がでたり腹痛、膵炎が起こる場合があります。
この場合、再手術(口からの内視鏡による石の除去)が必要です。

           

胆石症の日帰り手術が可能な医療機関

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